グリーンファイナンスへの取組み|ESG|日本プロロジスリート投資法人

Nippon Prologis REIT, Inc.ESG

グリーンファイナンスへの取組み

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本投資法人は、プロロジス・グループと協調して、環境負荷をできるだけ低減したエネルギー効率の高い先進的物流施設への投資とその運用に積極的に取り組んできました。一方、資本市場においても、ESGへの取組みが社会的に大きなテーマとなるに伴い、ESG投資への需要の高まりが加速しております。このような背景から、保有資産の多くがグリーンビルディング認証を取得し、明確な環境改善効果を有することを活用し、本投資法人は、資本市場へESG投資の機会を提供するべく「グリーンファイナンス・フレームワーク」及び「グリーンエクイティ・フレームワーク」を制定しています。グリーンファイナンスやグリーンエクイティ・オファリングの実施を通じて、本投資法人はESGへの強いコミットメントを示すとともに、ESG投資に強い関心を持つ投資家の需要を喚起することにより、投資家層の更なる拡大を目指します。

グリーンファイナンス

本投資法人は、国際資本市場協会(ICMA)が定める「グリーンボンド原則」、及びグリーンボンド原則を参照して策定された「グリーンローン原則」の4つの核となる要素を採り入れた「グリーンファイナンス・フレームワーク」に則り、グリーンファイナンスを実施します。本投資法人は、グリーンファイナンス・フレームワークの適格性について、第三者評価機関である株式会社日本格付研究所(JCR)よりセカンドパーティー・オピニオンを取得しています。

グリーンファイナンス・フレームワーク
セカンドパーティー・オピニオン

グリーンファイナンス・フレームワークの概要

1. 資金調達の方法
グリーンボンド又はグリーンローン
2. 調達資金の使途
調達資金は、適格クライテリアを満たす投資資金(以下、「適格グリーンプロジェクト」といいます。)、もしくはかかる投資資金のリファイナンスに充当します。
3. プロジェクトの評価及び選定のプロセス
調達資金の使途となる投資対象は、本資産運用会社の「ESGコミッティー」において適格クライテリアへの適合等について、審議および評価が行われます。
4. 調達資金の管理
調達資金は、速やかに適格クライテリアを満たす新規資産への投資資金、もしくは既存資産の投資資金のリファイナンスに充当されます。全額充当後において、当該グリーンファイナンスが償還又は返済されるまでの間に、何らかの理由で一時的に未充当資金が発生した場合、以下のように管理します。
決算期毎にグリーンファイナンス残高の合計額が、グリーン適格負債上限額(適格グリーンプロジェクトの合計額×総資産LTV)を超えないことを確認します。
5. レポーティング
資金調達後、本投資法人のウェブサイト上において、実務上可能な限り、以下の情報を開示します。
  • グリーンファイナンスによる調達資金の充当状況
  • グリーンファイナンスによる資金調達から1か月経過後に未充当資金がある場合、充当計画
  • グリーンファイナンスの資金使途の対象となる資産が、当該グリーンファイナンスが償還又は返済されるまでに売却される、毀損する、又は適格クライテリアから外れる等の理由により、資金使途の対象から外れた場合はその旨
  • 決算期ごとのグリーンファイナンス残高の合計額およびグリーン適格負債上限額
また、本投資法人のウェブサイトにおいて、実務上可能な限り、年次で以下の情報を開示します。
  • グリーンビルディングについて取得した認証の種類とランク
  • 改修工事における省エネルギー削減効果
  • 導入した再生可能エネルギー発電設備の予想発電量・CO2削減量
  • グリーンビルディングへの投資状況
  • エネルギー使用量等、本投資法人、本資産運用会社におけるESGの取組みに関するデータ

なお、本投資法人が2023年以前にグリーンボンドを発行する際に則った「グリーンボンド・フレームワーク」、及びグリーンボンド・フレームワークの適格性について、第三者評価機関であるサステイナリティクスから取得したセカンドパーティー・オピニオンの詳細については、以下をご参照ください。

グリーンボンド・フレームワーク (英語)
セカンドパーティー・オピニオン

グリーンファイナンスによる調達資金の充当状況についてのレポーティング

本投資法人のグリーンファイナンスに関する資金充当状況は以下のとおりです。

名称又は
借入先
金額
(百万円)
発行日又は
借入日
償還又は
返済期限
充当完了日 資金使途
第7回無担保投資法人債 6,000 2018年8月17日 2028年8月17日 2018年8月20日 2017年8月1日に取得した適格グリーンプロジェクトである3物件(プロロジスパーク習志野5、プロロジスパーク茨木及びプロロジスパーク古河2)の取得資金のリファイナンスのために2018年8月8日に借入れた短期借入金6,300百万円の期限前弁済資金の一部
第8回無担保投資法人債 5,000 2020年4月17日 2040年4月17日 2020年4月20日 2020年2月5日に取得した適格グリーンプロジェクトである3物件(プロロジスパーク千葉1、MFLPプロロジスパーク川越及びプロロジスパークつくば1-B)の取得資金のために2020年2月5日に借入れた短期借入金10,000百万円の期限前弁済資金の一部
第9回無担保投資法人債 5,000 2020年4月17日 2050年4月15日 2020年4月20日 2020年2月5日に取得した適格グリーンプロジェクトである3物件(プロロジスパーク千葉1、MFLPプロロジスパーク川越及びプロロジスパークつくば1-B)の取得資金のために2020年2月5日に借入れた短期借入金10,000百万円の期限前弁済資金の一部
第10回無担保投資法人債 7,000 2021年5月31日 2031年5月30日 2021年6月15日 1) 2021年2月8日に取得した適格グリーンプロジェクトである3物件(プロロジスパーク千葉ニュータウン、プロロジスパーク千葉2及びプロロジスパークつくば2)の取得資金のために2021年2月8日に借入れた短期借入金10,000百万円の期限前弁済資金の一部
2) 2016年3月3日に取得した適格グリーンプロジェクトである3物件(プロロジスパーク北本、プロロジスパーク常総及びプロロジスパーク大阪5)等の取得資金のリファイナンスのために2017年6月15日に発行した第3回無担保投資法人債2,000百万円の償還資金の一部
第11回無担保投資法人債 5,000 2021年5月31日 2036年5月30日 2021年6月15日 1) 2021年2月8日に取得した適格グリーンプロジェクトである3物件(プロロジスパーク千葉ニュータウン、プロロジスパーク千葉2及びプロロジスパークつくば2)の取得資金のために2021年2月8日に借入れた短期借入金10,000百万円の期限前弁済資金の一部
2) 2016年3月3日に取得した適格グリーンプロジェクトである3物件(プロロジスパーク北本、プロロジスパーク常総及びプロロジスパーク大阪5)等の取得資金のリファイナンスのために2017年6月15日に発行した第3回無担保投資法人債2,000百万円の償還資金の一部
第12回無担保投資法人債 3,000 2022年6月22日 2027年6月22日 2022年6月22日 2021年12月1日に取得した適格グリーンプロジェクトである3物件(プロロジスパーク猪名川2、プロロジスパーク神戸5及びプロロジスパーク海老名2)の取得資金のリファイナンスのために2021年12月13日に借入れた短期借入金7,300百万円の期限前弁済資金の一部
第13回無担保投資法人債 2,300 2022年8月17日 2028年8月17日 2022年8月17日 2021年12月1日に取得した適格グリーンプロジェクトである3物件(プロロジスパーク猪名川2、プロロジスパーク神戸5及びプロロジスパーク海老名2)の取得資金のリファイナンスのために2021年12月13日に借入れた短期借入金7,300百万円の期限前弁済資金の一部
第14回無担保投資法人債 3,000 2023年4月4日 2028年4月4日 2023年4月4日 2022年12月15日に取得した適格グリーンプロジェクトである3物件(プロロジスパーク猪名川1、プロロジスパーク神戸3及びプロロジスパーク小郡)の取得資金のために2022年12月15日に借入れた短期借入金5,000百万円の期限前弁済資金の一部
第15回無担保投資法人債 3,000 2024年9月18日 2029年9月18日 2024年11月27日 2014年9月1日に取得した適格グリーンプロジェクトである5物件(プロロジスパーク川島2、プロロジスパーク海老名、プロロジスパーク川西、プロロジスパーク尼崎3及びプロロジスパーク神戸)の取得資金のリファイナンスのために2014年11月27日に発行した第2回無担保投資法人債3,000百万円の償還資金
群馬銀行 2,000 2025年3月12日 2030年9月12日 2025年3月12日 2024年12月2日に取得した適格グリーンプロジェクトであるプロロジスパーク八千代1の取得資金のために2024年12月2日に借入れた短期借入金11,000百万円の期限前弁済資金の一部
グリーン
ファイナンス
残高合計
41,300
グリーン
ファイナンス
調達上限額
340,785

  • 2024年11月末時点

グリーンエクイティ

本投資法人は、ICMAが定める「グリーンボンド原則」の4つの核となる要素を参照した「グリーンエクイティ・フレームワーク」に則り、グリーンエクイティ・オファリングを実施します。本投資法人は、グリーンエクイティ・フレームワークの適格性について、第三者評価機関であるDNV ビジネス・アシュアランス・ジャパンよりセカンドパーティー・オピニオンを取得しています。

グリーンエクイティ・フレームワーク
セカンドパーティー・オピニオン(日本語)

グリーンエクイティ・フレームワークの概要

1. 調達資金の使途
調達資金は、適格グリーンプロジェクトへの新規若しくは既存の投資又は支出に充当します。
2. プロジェクトの評価及び選定のプロセス
調達資金が充当されるプロジェクトは、本資産運用会社の「ESGコミッティー」により、評価と選定が行われます。
3. 調達資金の管理
調達資金は、本投資法人の資産ポートフォリオのうち、適格グリーンプロジェクトからなるポートフォリオ(適格グリーンプロジェクト・ポートフォリオ)に充当されます。
4. レポーティング
本投資法人は、グリーンエクイティ・オファリングによる新投資口発行から1年以内に、本ウェブサイト上において、適格グリーンプロジェクト・ポートフォリオへの調達資金の充当状況を報告します(資金充当状況レポーティング)。本投資法人は、実務上可能な限り、以下の情報を開示します。
  • 充当された調達資金の総額
  • 適格グリーンプロジェクトの件数
  • 未充当の調達資金の額
  • 適格グリーンプロジェクト・ポートフォリオ内の資産が取得した認証レベル等

グリーンエクイティ・オファリングによる調達資金の充当状況についてのレポーティング

本投資法人のグリーンエクイティ・オファリングに関する資金充当状況は以下のとおりです。

調達額
(百万円)
発行決議日 払込日 充当完了日 資金使途
第10回公募増資 35,604 2021年1月20日 2021年2月2日 2021年2月8日 適格グリーンプロジェクトである3物件(プロロジスパーク千葉ニュータウン、プロロジスパーク千葉2及びプロロジスパークつくば2)の取得資金の一部
第11回公募増資 29,491 2021年11月29日 2021年12月10日 2021年12月13日 適格グリーンプロジェクトである3物件(プロロジスパーク猪名川2、プロロジスパーク神戸5及びプロロジスパーク海老名2)の取得資金のために2021年12月1日に借入れた短期借入金57,100百万円の期限前弁済資金の一部
第12回公募増資 23,649 2022年12月5日 2022年12月14日 2022年12月15日 適格グリーンプロジェクトである3物件(プロロジスパーク猪名川1、プロロジスパーク神戸3及びプロロジスパーク小郡)の取得資金の一部
第13回公募増資 24,400 2023年5月22日 2023年6月1日 2023年6月2日 適格グリーンプロジェクトであるプロロジスパーク草加の取得資金の一部

適格グリーンプロジェクト

適格グリーンプロジェクトとは、「グリーンファイナンス・フレームワーク」に定める、以下のいずれかの適格クライテリアを満たす資産です。

適格グリーンプロジェクトの一覧
  • グリーンビルディング

    下記①-⑤の第三者認証機関の認証のいずれかを取得・更新済もしくは今後取得・更新予定の資産

    ①LEED Platinum, Gold, Silver(LEED BD+Cの場合はv4以降)
    ②BREEAM Outstanding, Excellent, Very Good
    ③CASBEE S, A, B+
    自治体版CASBEEにおけるS, A, B+(ただし、工事完了日から3年以内のものに限る)
    ④DBJ Green Building 認証 5つ星, 4つ星
    ⑤BELS BELS(平成28年基準):5つ星, 4つ星

    BELS(令和6年基準)における以下のレベル
    非住宅:レベル6~レベル4
    再生可能エネルギー設備がある住宅:レベル6~レベル3
    再生可能エネルギー設備がない住宅:レベル4~レベル3
  • エネルギー効率性向上又は環境負荷軽減を目的とした資産又は改修工事(改修工事計画時点で30%以上の削減効果が認められるもの)
  • 再生可能エネルギー発電設備及びその設置工事

なお、本投資法人は、2024年に制定した「グリーンファイナンス・フレームワーク」において、適格グリーンプロジェクトの適格クライテリアをより厳格化しました。2018年に制定した「グリーンボンド・フレームワ-ク」及び2021年に制定した「グリーンエクイティ・フレームワーク」において定める適格グリーンプロジェクトの適格クライテリアの詳細については、以下に掲載の各フレームワークをご参照ください。

グリーンボンド・フレームワーク
グリーンエクイティ・フレームワーク